受け取ったお茶をゆっくり丁寧な所作で一口口に含んだのを見て「お加減如何でしょうか？」と殆ど決まり文句の加減を伺う挨拶を。
大体は「大変結構でございます」と返事が返ってきます。
「うーん、ちょっと薄いね！もう少し抹茶を多くした方がいいかも。」
うん…大体返ってくるはずの返事ではなくズバッと的確なダメ出しが返って来ましたね…。
実はお茶のさじ加減もなかなか上手く出来てなくて…。ある時は今みたいに薄かったり、ある時は濃かったり。
改善点が多いですね…。
「でも薄いのは薄いので一般の抹茶を飲み慣れてない人には飲みやすいんじゃないかな？それに飲む前にお菓子を食べるわけだから薄くても程よく中和されるし。
急いで直そうとしないでゆっくりと自分の塩梅を探せばいいっすと思うよ。」
そうフォローをした後残りのお茶をゆっくりと飲み干し、さっきまで私が苦戦していた移動をしながら空になった茶碗を戻しに来ました。
