例の文化祭から早1ヶ月がたとうとしていた。


暦も12月へと入り、季節はいよいよもって冬に突入した。



あれからというもの、俺と壽吏は一度も会話を交わしていない。



実際失恋したときはちょっとした喪失感があったけど、次の日になると全然引きずってなかった。


翼のいうことは正しかったのかなー…と後から考えてみたり。



というか、ぶっちゃけ壽吏と喋らない方が何か堪える。


目が合ってもそらされると、凄い心臓が締め付けられる。


話しかけようとして近づくと、あからさま避けられる。


そのたびに、心に穴があいたような、今までそんな事なかったのに、おかしな感じになってしまうんだ。