何? 「妃芽があがって噛まないように。」 唇が重なった。 すぐに離れたけど、ドキドキして周りを見回してしまう。 「行ってきます!」 真っ赤な頬を隠すように私はステージ裏へ走った。 シンデレラの劇は成功して、噛まずに終えた。 「野田さんすごいじゃん!」 「ありがとう阿久津さん!」 と言い合う。 時間が来てフラオブのライブを見に講堂に行けば結構な人の数。 確か校外でも活動してるから、その影響もあるんだろう。 私の座る場所は本当に確保されてるのか心配になりながら進む。