とあるホストクラブの一室に凛とした甘い声が響く。



「……以上でミーティングを終わる!」


という言葉を合図に殆どの男達がこの部屋を後にする。

この部屋に残ったホストは計6人。



1人はオーナーの鏡 直樹。
源氏名は奈緒(ナオ)。

「よしっ!今日も張り切って行こう!!」



「……ってか、オーナーは接客やらないじゃないですか。」

No.1ホストの加藤 誠吾。
源氏名は星衣(セイ)。



「まぁまぁ、オーナーなんだからイイじゃないの。」

No.2ホストの保母 唯斗。
源氏名は優衣(ユイ)。



「優衣サンは、オーナーに優し過ぎるんですよ。」

No.3ホストの飯田 雅裕。
源氏名は雅(ミヤビ)。



「それ、お前が言える事じゃなくね?」

本当は雅と同じNo.3だが、五十音順でNo.4になった林 輝。
源氏名は光(ヒカリ)。



「あっ…あの……皆さん、喧嘩は良くないですよ。」

No.5ホストの酒井 和俊。
源氏名は華鶴(カズ)。




『…喧嘩じゃねぇし!!』


びくつく華鶴。



「ほら、もうすぐで開店の時間だ。さっさと動け!!」
オーナーに一喝入れられて、5人ともそれぞれ動きだす。









さぁ、開店の時間だ…。