その後榎本さんが大河を部屋に呼びつけるもんだから、私達は殆ど寝らずに朝を迎えた。
だけど1人部屋にいても、翔から連絡を待って寝れなかったと思うから、良かった。
「翔も反省してるって藤村さんが言ってたぞ〜?」
大河は私の頭を撫でながら、バドワイザーを口に含む。
やっぱり大河も知っていて「今忙しいみたいだから、明日連絡が来るまで待ってやれ」呟く。
それに曖昧に頷いて携帯に視線を落とすけれど、やっぱり連絡はなかった。
榎本さんは携帯片手にカチカチカチ…ずっと携帯を弄っていた。
『何してるの?』
「杏里のマネージャーに説教」
訝しげに彼を見て訪ねた私は、返ってきた返事を聞いて複雑な気持ちになった。
杏里ちゃんのマネージャーは関係ないでしょうと。
だけど私の為か翔の為か、榎本さんがそんな事をする事自体珍しいっていうか…
呆れと嬉しさが入り混じった感情になってしまった。


