【完】白い花束~あなたに魅せられて〜



て、ゆーか気になる事が1つ。


『…なんでいるの?』



今更な質問をしてみる。
だってココオートロックだよ?
どこから入ってきたの…?



「…あ?お前が酔い潰れるからだろ」



『……酔い、潰れ?』


「お前、砂浜でパッタリ倒れたんだよ」



倒れた!?
え?私倒れたの?



まさかの言葉に、目を見開いてパチパチさせるしかない。



『…え?じゃぁお風呂…』



アンタ髪濡れてんじゃんよ、と榎本さんの髪の毛を指差せば



「ここの入ったんだよ」



言った。
サラリと言った。



なんて事ないぜ、的な顔で言った。



『…殴って、いい?』


「あ?なんでだよ。酔っ払い介抱してやったのに、何言ってやがる」



私の着るルームワンピを指差す榎本さん。
お前が何言ってやがる。



…ごめん。
血の気が引くのが自分でわかるわ。



『…まさか』


「海に濡れてんだから着替えねーと風邪引くだろ?」


『…』


「あぁ、気にすんな。お前みたいなガキの下着姿なんか見ても何も感じねーよ」



フォローのつもりなのか、なんなのか、榎本さんは至って普通に振る舞う。



『最っ悪!』



深夜3時。
部屋には、私の叫び声と榎本さんを罵る言葉が木霊した。



マジで最悪なんだけどっ!