キス、してる。
確実にキスをする2人。
週刊誌の見出しは
“激写!アツアツの2人、高級ホテルに消える!”
「では、もう一度VTRの映像をどうぞ」
女子アナの言葉と共に写し出されるのは、杏里ちゃん。
記者に囲まれて「Quartetの翔との関係は?」質問責め。
「親しいお友達です」
柔らかい笑顔と共に吐き出される彼女の言葉。
「親しいとは、特別という意味でいいですか?」
「…………」
無言で笑顔を向ける杏里ちゃん。
「肯定という事でいいですか?」
記者の質問に曖昧に笑って、去っていく杏里ちゃんを画面越しに見る事しかできない。
翔が連絡をくれないのは、このせい?
杏里ちゃんとキスしたのはなんで?
2人で高級ホテルって、どうゆう事?
2人で、何を…していたの?
頭を占めるのはなんでと疑いの気持ち。
信じる信じないじゃないよ。
目の前のコレが真実、なんでしょう?
ペンダントをぎゅっと握れば―…
バサリ。
急に塞がれた視界。
「見るな」
その声と共に、ブチリ切られたTV。


