【完】白い花束~あなたに魅せられて〜



「しかしあのクソガキどうすっかな…」



ボソボソと少し怖い表情で呟く榎本さん。



『えっ…榎本さん』


「なんだ」


『杏里ちゃんとは知り合いなんですか?』



気になっていた事を尋ねてみた。
だって榎本さんの話しぶりや、言葉の節々が、知り合いだって気にさせてくる。



だけど榎本さんの答えは、私の予想とは違っていた。



「…いや、知らねぇ。ただ…」


『…ただ?』


「あいつのマネージャーとはダチだ」



シートにゆったりと凭れかかった榎本さんはふぅーっと紫煙をゆったりと吐き出す。



杏里ちゃんのマネージャーと友達だと言う彼に、多少なりとも吃驚している自分がいる。



だって榎本さんのプライベート?って謎。
ガミさんと一緒でほぼ自由な時間なんてないだろうと思うけど…



…てゆーか友達、いたんだ。



驚きを隠せない私に「友達いたんだとか思っただろ?」私の思考はバレていたらしい。