私の頭を一撫でした翔は、妖艶な笑みを浮かべてみんなの元へと戻って行った。 そんな翔の背中に私は投げかけた。 誰かに見られたらどうするの… バカ… と。 だけど…キスは嫌いじゃない。 気持ちが伝わるような、だけどどこかくすぐったいような…暖かくなるような… そんな感情になる。 触れたそこが熱くって、唇に手を当ててじっと翔を見てた。 「仁菜ぁ〜?」 気付いた時には亜美奈が私の顔を覗き込むように見ていて、もう収録が始まる寸前になっていた。