【完】白い花束~あなたに魅せられて〜



「お風呂入っておいで」



優しく言われて、ドキドキしながら入ったお風呂。



日本とは違って浴槽なんてないそこは、上部にシャワーが設置されたアメリカンスタイル。



シャワーだけではゆっくり入る事もできずに、私の心の準備にはとても短いものだった。



と、いうかお風呂から上がったらどんな格好になるのが普通なんだろうか…?



全くそんな経験がない私にはわからなかった。



…ただ、バスルームから出れば、洗面台にバスローブがあったから迷いながらも、それを着た。



『…翔?』



薄暗い証明の中、視界には翔の姿がなくって、名前を呼んでも返事がない。



不思議に思いながら、ベッドの側まで行けば、翔はベッドに仰向けになって寝ていた。