「今から俺の部屋行く?」
『…え?』
引き寄せられた身体はぎゅっと抱きしめられる形に変わる。
「でも、来るなら覚悟して」
その言葉が、何を意味しているのかはすぐにわかった。
耳に響く翔の低い声。
頭を撫でるのは私を安心させるため?
翔に頭を撫でられる度に、翔に抱きしめられる度に、翔にキスされる度に、好きが大きくなる。
私は翔が好き。
翔だけが、好き。
翔以外じゃダメ。
翔じゃないと、ダメなの…
私には何をどう伝えればいいかがわからない。
『………好き』
「あぁ…」
『どうしようもないくらい、好きなの』
「……」
この気持ちを、ぶつけたい…
翔が好きだから、この想いを受け止めて欲しい。
『だから、いい、よ…』


