「何よ?」

涼ちゃんはきょとんとした目で私を見る。

涼ちゃんって…
しっかりしてる感じに見えて、実は天然なんだよね……。


「…学校では瞬のこと言わないで」

「なんで?」


不思議そうな顔で私のことをみてくる涼ちゃん。


「私が殺されるからでしょー!瞬のファンに」


言わなきゃ分かんないのかー!



「ああーっ!」


って言いながらニコって笑う涼ちゃん。


「別にいいじゃん♪王子様が助けてくれるってー!」


なーんて、のんきなコト言っちゃうんだから~。
瞬ってば、成績優秀、運動神経抜群、容姿端麗、おまけに実家はお金持ちという全てのモテ要素が詰まったような人。
多分家が隣じゃなかったら、私なんて相手にしないんだろうな…。
なんか付き合えたのも、なんか奇跡みたい…。。


………

でも学校ではバレるとマズい。
ファンクラブみたいなものもできてるし、
瞬に告った女の子は制裁を加えられるみたいだし。
(なんか漫画みたいだけど!)


付き合ってるなんて…バレたら…



「死刑にされちゃうかもね♪」



って隣で涼ちゃんが笑顔で言った。


他人事だからって…
涼ちゃん冷たいよ~!



「まぁまぁ大丈夫!それより!今日転入生来るんだって!」

「うそぉ!私等のクラスー?」

「うんうん。イケメンかなー?わくわくするー!!」



涼ちゃんはイケメンを期待してたけど…

結果はいかに?