「ちょ、ちょっと!?な、ななんなの!!」


本当は、
うれしい。

…だけど、言えない私…。



「ぎゅーってしてんの」


涼しい顔でこんな台詞言っちゃう瞬。
私が恥ずかしくなっちゃうよ!


「…///」


「なぁ、俺…麻友しかいないから」

「え…」



瞬の顔を見上げると、
瞬はすごく優しい顔をしていた。

そんな顔しないでよ……


心臓うるさすぎて……


瞬にも伝わってるかどうか気になっちゃうよ。


私が離れようとすると、
瞬はすかさず強い力で私を抱きしめる。


「さっきの、なんであんな風に言っちゃったの?いけない子だな」


そう言って、瞬は私の唇に指をそーっと這わせた。
そんな何気ない一つ一つの行動が私をもっとドキドキさせてしまう。


……悔しいけど…。


「う…うう」


何もイエマセン。


「いけない子にはお仕置きだな」


……!

さっきの優しい顔とは打って変わって、
瞬はニヤリ、とした顔つきになっていた。

だけど、ちょっとずつ意地っ張りな性格も瞬が直してくれるのかも。


「やだぁ!!」


「だーめっ」