あの人は一目ぼれから始まった。 入学式。彼は新入生代表で舞台に立った。 その姿は凛々しくて。 わたしはその日から彼に夢中だった。 入学式から七ヶ月の月日がたち。 わたしは彼に告白した。 返事はというと。 『俺も』 の一言だけだった。 始めは意味がわからなかった。 だって、まだ中学生だもの。