玄関先から庭が見えた。

久しぶりに会った子ども達が、頭を垂れた向日葵のもとではしゃぎあっている。

ホースを持って隣に立つ梨華さんが、あたしに気付いた。

変わらない少し困った様な笑顔を向けて、丁寧にお辞儀する。

あたしも微笑んで、同じようにお辞儀をした。


沈みかけた夕日が、庭先に優しく降り注いでいた。