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お風呂から上がりキッチンに行くと、そこはもののぬけがらだった。
今日はもしかしたら両親のどちらかが帰って来る日なのかもしれない。そうだったらこの時間、まさみさんか誰かが迎えに行っていてもおかしくない。
あたしは今日は早目に寝ようと決意して、冷蔵庫の水を飲んだ。両親に会いたい日なんて、ない。
冷たい水が熱くなった身体を冷やす。あたしの中に落ちていく水が、少しずつあたしに生気を取り戻してくれた。
…裕太を避け始めてから2週間近くがたとうとしている。
これからあたしは、どうするつもりなのだろう。



