…………… 「弟だよね、彼」 …顔面蒼白というのは、こういうことなんだろうか。あたしは、確実に言葉を失った。 「そういうの、何て言うか知ってる?」 彼はゆっくりあたしの側に来た。屋上の風が二人の間をすり抜ける。 「…近親相姦」