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あの日を境に、あたし達の関係は少しだけ変わった。
人のいる場所、とりわけ昼間は普通に振る舞っていたけど、夜になるとお互いを求めることが多くなった。
もちろん毎日体を重ねるわけではない。人のいない夜、二人だけの闇の世界で、ただお互いがお互いを想っていることを確かめ合うだけで。
手を握って話すだけの日もあったし、ただ座って、静かに煙草を吸うだけの日もあった。
それでも二人、確かに幸せを感じていた。
夜に溶け込む二人の想い。
闇でしか存在できない儚く小さな光だったけど、それでも大切に守り続けていた。
もしかしたら永遠に、この幸せが続くんじゃないかなんて、そんな夢の様な幸せさえ胸をかすめる程だった。
そんなこと、決して有り得ないなんて、わかってたはずなのに。



