卒業したら 一緒に暮らそうと 心に決めていたゆいは 事実を受け入れるのに 時間がかかった。 どれだけ時が経っただろう かいとはゆいの手をとって 『必ずプロになって、ゆいを迎えにくるからね』 ゆいは飛び切りの笑顔を作り 「かいとが決めたことなら」 と送り出す決心をした。 その夜… かいととゆいは 互いの気持ちを確かめるように 朝まで一緒に過ごした。