八年九年十年?。

あれから、ばあちゃんのことなんか正月しか思い出さなかった。

やっぱり『お年玉少ねぇな』って。それくらい。


そもそも正月以外遊び行った記憶ねぇし。思い出ねぇから。

ばあちゃんが居てもいなくても…別にって。

…何歳か知らねぇし。なんも関係ねぇしさ。


悲観して塞ぎ込んだり、飯が喉を通らなかったり、

そんな風にメンタルに影響なんてなかった。



人が一人居なくなったのに、俺の生活はなにも大きな変化がなかった。

だってあの頃は子供だったから。


そのせいか、すんなり受け入れていたんだと思うんだ。