正直、自販機に行ったのはこの前相沢くんと行った時以来だから道がうろ覚えだったので、相沢くんが来てくれてほっとする。
「…あと、昼休み15分かぁ…って、思ったんだけどさ、俺らの学校って昼休み長いよね。」
「そうだね。前の学校だと20分ぐらいだったよ。」
「マジで!?
昼ごはん食べる時間しかないじゃん!」
「前の学校だと昼休みに休み時間は入ってなかったんだよ。」
おかげで、昼休みはあまり悪い記憶はない。
「うっわー。超ドンマイじゃん。
ここ何か、昼メシより遊び!みたいな感じだからなぁー。
20分とかだったらみんな大ブーイングだろうなぁ」
ハハッと笑い声を上げる相沢君に、私も笑みを浮かべる。
「あ、そう言えば、ちょっとだけ食堂寄ってもいい?
まだ食い足りない……」
「うん、いいよ。
でも相沢くんっていつもパンだよね。」
パンが好きなの?と、言おうとした矢先。
相沢君の「あ!!!」という声にキョトンとしてしまう。

