「言っておくが。
文化祭実行委員会は他にいるんだぞ?
それを、「行事実行委員は俺だ!!」とか何とかぬかす奴がいるから、仕方なく前に立たせてやって…」


「あーはいはい!!
偉大なマル大先生には多大な感謝をしてます!
んで、山城、何か言おうとしてたよな?」

仮にも担任である丸井先生の言うことを途中で区切って、相沢君の視線は山城君に打つった。
……丸井先生のため息にちょっぴり同情します。


「あぁ、俺ら運動会で優勝したじゃん?
だから、講堂の舞台使えるようになったんじゃね?」


山城君の発言に、教室中にまた騒がしさが戻る。



「あーそっか。そういや運動会で優勝したら使えるんだっけ。
……どうする?劇もやっちゃう?」


ニヤリ、と笑みをたたえて言った相沢君の言葉に、また教室中が湧いた。