今のやけに軽快な機械音はなんですか。
クマから顔を離して視線を周りに向けると、なぜか茜ちゃんと相沢くんと如月君がそれぞれケータイをこちらに向けている。
「写メ確保。」
「かわいぃーーー」
「………」
茜ちゃんはなぜか悪だくみの顔になっていて、さらに相沢君はケータイのディスプレイを見て破顔し、如月君は無言でケータイをブレザーの胸ポケットに直す。
………あの………?
「……何したの?」
ケータイを持っていない私は、三人が何をしているのか全く予想もつかない。
………が。
「見てみて、超ベストショット。」
茜ちゃんがニマニマと見せてきたものを見てピシリと体が固まる。
………私?

