「今岡高校1-Bへようこそ!!」


「…………」



あまりの出来事に呆然とするしかない私。
ドアを開けた先は、大きな部屋でここ3日で見慣れてきたクラスメート達が、手にクラッカーを持って笑っていた。


「………ほら、白石さんビックリしてんじゃん。
だからクラッカーはやめとけっていったのによー」


「俺のせいかよ!
お前だって久しぶりとか言って余った分のクラッカー、パンパカパンパカ鳴らしてたくせに!!」


「………どう?
1-Bプレゼンツ、蕾歓迎会。」


何も言えずに固まる私に、茜ちゃんはニッコリ、と笑ってそう言う。


「………しい。」

「ん?」


「とっても嬉しい………!」


感激して涙をウルウルさせている私をみて茜ちゃんも満足したのか、よかったと言って満面の笑みを浮かべる。



「だよなっ、だよなっ。
なんてったって俺が計画したんだからっ。」


「きゃぁっ!?!?」


ガバリ。と背中になにかが覆いかぶさったのかと思うと、耳元からあかねちゃんとは違うご機嫌な声が聞こえてきた。