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「………えっ?」


「だーかーらぁっ歓迎会だってば!!」


「………誰の?」


「蕾にきまってんでしょ!」


そう言いながら、ほら立って立ってと言って私を立ちあがらせて廊下へと促す。



「ど、何処行くの?」


「あ、もしかして予定とかあった?」


フルフルと左右に頭を振るも、状況が全く分からない。


今岡高校に転入してきて3日目の金曜日。



賑やかなこの教室が私の日常となることに受け入れられつつある中、HRが終わったとたん唐突に茜ちゃんにそう告げられた。


私の歓迎会……?



いまいち内容を把握しきれていないまま、連れてこられたのは最近できたらしい学校近くのカラオケ屋さん。


茜ちゃんはカウンターを素通りしてずんずん廊下を突き進んでいく。
もちろん、友達とろくに遊ばなかった私がカラオケに行ったこともなく戸惑うばかりで。


そんな中、突き当りのドアをガチャリと開けて、主役登場!!なんて大声を開けながら入っていく茜ちゃんに恐縮しながら後についていく。


ガチャリ、と後ろでドアが閉まる音が聞こえたと思うと、パァン!と何かがはじけた音がした。