「……あい、あむ、ぱん………」


幼稚園児のような発音と共に書き綴られていくいびつな英語。


「私は、パンが好きです……」


と、書かれた瞬間クラスがアハハ、と盛り上がる。


「お前それ、私はパンです。って意味だぞ!」


「太陽ってパンだったんだー。初耳ー。
中にアンコ入ってたりして!」


「つか、パンって英語じゃねーし!」


「えぇ!?」


クラス中がツッコむなか相沢君は慌てて消すも……


「あぁーーー!!
全部消してもた………」


「あーもーいーや。
どうせ太陽ができない事はわかってたし。」


「何それ超テキトー!!」


今までの苦労の末に書いたいびつな英文も(たったの3語)勢いで消してしまい、嘆く相沢君を軽くあしらう島崎先生。


俺泣いちゃうかんね!!とか言いつつもすでに泣き真似をしながら席に戻っていく。