「それよりさ、どう?勉強の方は。」
「あぁ……うん、なんとか…」
「なんとか…ねぇ。
私も一回アイツに勉強教えたことあるけどすーぐ諦めるからなぁ。
私も諦めてたんだけど…やっぱ蕾相手だと結構あいつも頑張ってんだ。」
「そうなの?」
驚く私に、茜ちゃんはうんうんと深くうなずく。
「聖でさえ無理だったもん。
まぁ太陽の苦手教科ガッツリ理系だしなぁ。」
そこは聖と真反対だからねぇ。
という茜ちゃんに私はふと、前に座っている茜ちゃんの横の席を見る。
「…………。」
相変わらず、如月君は睡眠タイムのようだ。

