「お、聖も結構乗り気じゃん。
んーどうしようかなぁ……。
普通に、買った方が負けた方に罰ゲームさせるとか?」
「あ、いいじゃん!!
んじゃ俺は茜にパピコ100本奢らせる!!」
「あんたはどれだけパピコ食べんのよ。」
「じゃあ俺、蕾に名前で呼ばせる」
「え」
「え」
え。
思わぬ一言にバッと三人は一様に如月君を見る。
…けど、さっきと変わらず下を向いて課題をしていて。
もしかしたら聞き間違いなんじゃないかと思っていたら
「俺も蕾に下の名前でよばれたい。
二人ともずるいし。」
「!!!!」
ボッと顔に熱が集まる。
「言ったなお前!
絶対勝ってお前なんか負けた次の日から坊主で学校来いよコノヤロウ!!!」
はっと我に返りそう言い放った太陽くんに如月君は
「お前は俺に負けたら次の日からピンク頭であだ名はピンキーだからな」
「上等だ!!!」
かくして、なぜかテスト勝負の火ぶたは切って落とされた。
(………私、何にも言ってないんだけどなぁ…)

