「あぁあああああ…………
もー、せっかく文化祭の景品もらえたのに、食堂一日占領権がテスト終わってからとかどういうことだよ!?
詐欺だ!これは生徒を馬鹿にした詐欺だ!!!」


「うるせえ太陽!!!
てか、さっき勉強教えてとか言ってたくせになんでお前が一番早く終わってるんだよ!!」


「俺が教えてって言ったのは蕾にだばーか!!
しかもなんで二人ともいるんだよ!二人で勉強する予定だったのに!」


「当たり前だばか!!
お前みたいな変態にあたしの蕾を二人きりにさせるか!!」



「………」


ぎゃーぎゃーと、繰り広げられる茜ちゃんと太陽くんのやり取りにひやひやする私と、黙々とテストまでに出された課題をするメガネバージョンの如月君。

ただ今昼休みでもうみんなご飯も食べ終わったあとだけど、いつもと違い机の上には教科書やノートが広がっている。
きっかけは太陽君だったはずなんだけど今や勉強しているのは如月君と私だけだ。


いまだばかばか言い合ってる二人を横に、私も仕方なしに目の前の課題にペンを走らせる。