「大丈夫だから。」 「………」 声の通り、ゆっくりと息を吸って、吐く。 優しく背中をなでられて、 「大丈夫」 あなたの声を聞くと自然と落ち着いて。 「次、白雪の番だよ!!」 監督の声に一歩、足を踏み出す。 私は声の人に、 「ありがとう……太陽くん」 そういうと、王子は優しく、私に微笑んでくれた。