衣装を着るために連行された私は、ドレスを着終えた後に言われた茜ちゃんの「蕾ってめっちゃ肌きれいだよねー」の一言によりなぜか化粧されるはめになり。
そしてなぜか髪の毛までほかのクラスメートの女の子にしてもらい。
数分前とはかなり違った雰囲気の私が、鏡の前に立っていた。
「うっわ、蕾やっぱ素質いいからな~。
絶対みんなびっくりするわ!!」
私を見て太陽どんな顔するかな~なんて言いながらひゃっひゃっと女の子あるまじき笑みを漏らす。
「あ、茜ちゃん……。
へ、変じゃない?」
「全然!めっちゃかわいいから自信持ちなって!
この際王子達メロメロにしちゃえ!」
え、え~……
「ほら、もうすぐ時間だから早く体育館いこ!
あ~みんなの反応が楽しみだなぁ~」
「うぅ・・・・」
明らかに今の状況を楽しんでいる茜ちゃんに複雑な心境の私であった。

