まいひーろー



「ちょ、た、たたた太陽くん!!」


全身に熱を帯びるのを感じながら、あわててどかそうと頭を手に当てて……


「…………サラサラ、」


思った通り、透き通る金髪は染めているはずなのに、一切痛んでいなくサラサラ。


どうしてだろう。
とっても恥ずかしいはずなのに、いざどかそうとするとどこか胸の内が拒否する。



「…………」


私、今日とっても変だ。
わからないけれど………。
このまま時間が止まって、ずっとこうしてたらいいのにって思ってしまう。


「このまま時間が止まっちゃえばいいのにね」


ドク、ン………


「!!!!」



思わず頭を撫でていたら、ちょうど頭の中で考えていたことを言われる。
普段よりもかすれて、若干低いトーンにこれまで以上に鼓動が早くなって。
口が動かない。

い、いつの間に起きてたのっ!?



「………ん、どうしたの?
顔真っ赤だよ?」

「~~~!!」


膝の上からまっすぐ見上げられて、思わず人を乗せていることも忘れて立ち上がる。


「うわっ!?」