「まぁ、気にしなければいいんだけど。
……って、聖と太陽は逆に気にしろって思うけどね。」
と言ってる間のも、茜ちゃんの向かい側に座っている如月君はテーブルにへにゃへにゃの鞄を置いて、その上でうつ伏せになっている。
よく寝るなぁ。
というか、勉強道具はどうしているんだろう……?
「おまたせー。
…てか、マジでお前ら頼みすぎ。」
声がした途端、ガタっと椅子を引く音がして、目の前のテーブルいっぱいにポテトやらハンバーガーやらジュースがおかれる。
………たしかに、多い気が……
「だってクーポン明日までだし、お腹すいたし。」
「え、これ茜ちゃんが全部食べるの……?」
太陽くんがせっせとみんなの前に分けていく中、茜ちゃんの前にはハンバーガー2個にポテト、ジュース、あとはよくわからないものがズラリ。
「私、夜一番食べるの」
と言って、ポテトをかじる。
「おい、聖起きろって。
これ置けないだろ」
とんとん、と肩を叩いた太陽くんに、ピクリと体を揺らした後にゆっくりと上半身を上げる如月君。
……するとそのとたん、周りから小さい声でキャーと聞こえてきて、さすがに茜ちゃんの気持ちがわかった。

