「どした?」

「わ、私……私が、白雪姫………?」

「うん。」

私の言葉に、すがすがしいほどに爽やかな笑みを浮かべる太陽くんにクラリと眩暈が起きそうになる。


「みんなも、蕾でいいよなー?」



「っつか、これだけ目の前でイチャイチャされたら逆に誰がやるって話だろ。」

「ほんとだよねー」

「つか、蕾ちゃん可愛いし、うちらとしても衣装作るのに力はいるよねっ」


「だっろ?
………ってことで白雪姫は決定ってことで。」


………えぇええ………!


呆然と、太陽くんが黒板に「白雪姫ーつぼみ」と書いて行くのを見届ける。
…そのせいで、みんなが言っていたことはあまり考えていなかった。


「次は、王子役……なんだけど……」