まいひーろー


………っていっても、方一方が満面の笑みをたたえていたわけで、緊迫しているように思えたのはそのもう片方の茜ちゃんの顔がすごかったわけで。
…正直、何でそこまで悔しがってるのかな、なんて思ってしまうわけなんだけれど。


「まぁ、名前は今適当に決めたから文化委員に提出するまでに決めたらいいんだけど…。
……じゃあ、とりあえず教室の出し物はこれで終わりってことで。
白雪姫の話に移りたいんだけど……」


と、太陽くんが話題を移したところで、クラスのテンションが一気に上昇する。
……そ、そんなに白雪姫が楽しみなんですか…?みんな………


一人、呆気に取られとても同じふうには出来ない私はやっぱり転校生だからなのだろうか。
……と、思って考え直す。



私の周りも同じでした。