まいひーろー

「じゃあなんで名前を呼んでくれないの?」


「そ、それは恥ずかしいから…」


「やっぱり俺のこと嫌いなんだ…」


そしてまたエンドレス。
ワイワイと言い争いながら食堂へ向かって行って。
相当私のねばったのだけれど。



「もっかい呼んで!!」


「た、太陽くん……」


「もっかい!!」


「もう10回以上呼んだよ……!?」


結局、手にお茶を持って教室へ向かうころには、私は顔を真っ赤にして。
そして相沢…太陽くんはもうきらきら光があふれかえるような満面の笑みを浮かべていて。


結局、私が負けてしまったのだった。