キャハハハ……… やめて……… 耳を塞いでいてもまだ、卑劣な笑い声は鳴り止んではくれない。 『ほんと、よくそんな格好で学校来れるよねー。』 『ひょっとして、目立ちたくてわざと?』 『そしたら、アタシ達が手伝ってあげるー。』 上から降ってくるのは、いやらしい女の声に、冷たい感触。 あぁ、水をかけられてるんだ、って漠然と感じた。 ――――――ただ、絶望だけを感じていた。