電車に揺られながら、あたしは少しずつ、少しずつ涙を落した。

後悔はあった。

でも、悲しいのかどうかはわからなかった。


あたしは思いだしていただけ。

おじいちゃんが入院した日に言った一言を。

あたしが最後に聞いた、おじいちゃんの言葉を。