空はきれいな夕暮れ。

きれいすぎて、空まで無愛想だ。

あたしはこんなに、こんななのに、誰も何も気を遣ってくれない。

別に気を遣ってほしいわけじゃないけど。

誰も気にとめないような、そんなちっぽけなことに泣きそうになっているのかと思うと、どうしたって気持ちは膨らんでしまう。


わかってるよ。わかっているけど。

やっぱり膨らむ。

あたしがどんなに急いだって、電車は時間まで動かないから。