「大体、お前は何をしてるんだ?夕方には上がらせているだろう」

「あぁ?テメェにそこまで言う必要はねーだろ。プライベートだよ。どこで何をしてようが、私の自由だっつーの」


ま、噴水のとこで座ってるだけだけどな。


「ああ!分かったぞ」


おいおい…。

またロクでもねー事を思い付いた目だよ。

ポン、じゃねーよ。

何、したり顔で手ェ打ち合わせてんだっつーの。


「ンだよ!言ってみろヒゲ。またセクハラ発言だったら、今度こそぶっ殺すからな」

「安心しろ。お前を総合的に評価した末に、導き出した結論だ。さてはお前、男を引っ掛けてホテ…ぎゃふん!」

「サイッテーだなオッサン!」


思い切り蹴飛ばして、何度も踏む踏む、踏み躙る。

マジこいつムカつくわ、ファック。


「い、今のは冗談だが……」

「言っていい冗談と悪い冗談があるだろ」

「と、とにかく、今日はまっすぐ帰るんだ。いいな?」


くそ、んな目で見るなっつーの。

私ら、他人だろうがよ。


あー、くそ。

私は髪を掻き毟って、吐き捨てるように言った。


「……分かった。今日は、マイんトコ帰るよ」