くそ、無駄な体力使わせやがって。


このクソ店長、顔を会わせる度にセクハラ行為・発言の嵐。

だから、バイトの度に私は息を切らすまで声を荒げなければならない。

病人をもっと労れよな。


ま、いちいち構う私も悪いらしいが、そこで黙ってると私が負けたみたいで癪だろ?


「ふふふ、また今日もフレンドリシップを深めたな」

「深まる訳ねーだろ。深まんのは溝だけだっつーの。つーか、私を売女か何かと勘違いしてるだろ、テメェ」


ま、このオッサンも一応自重はしてるみたいで、嫌がる者には決してしない。

つーか、こんな事されんの私しかいない。




いやいやいや、私も嫌がってるだろ!?


「あー、くそウゼー。構ってられるか。私は、仕事始めるからな」


オッサンのせいで、開店作業急がねぇといけないじゃないか。

何の為に早く来たんだ。


「おう。頑張ってご奉仕しろよ」


あぁ、このオッサンは。


むかついたから、奥に消える前に中指を立てておいたら、オッサンは顔を赤らめていた。

マジで死ねばいいのに、と久しぶりに本気で思ってしまった。