赤い愉楽

「あなたたちになんて任せられない」


男ははじめて悲しい表情をして下を向いた。



「あなた達警察より先に
私は夫を殺した犯人を捕まえようと思っています」


くるりと踵を返し怜奈は後ろを向く。



「そして犯人を殺します」



怜奈の揺るぎ様のない決意
を悟った男はため息をひとつついた。



「そうですか…
仕方がないですね。


じゃあ一つだけ言っておきます。


私の名前は平野と申します」