赤い愉楽

「いやあ、一体ご主人はどうやってあの大金を
手に入れたんでしょうねえ?


もしかしたら何か良からぬことに…」



「みんなあの人を悪者のように言うの?」



怜奈はまたも声を荒げた。


普段は穏やかな性格の怜奈。
滅多に声を荒げることなんてないのだが

ここ最近は叫んでばかり。

そんな自分に少し嫌気がさしてくる怜奈。




「私は主人を信じています!

何があってもあの人は悪いことなんてしない!」



「私もそう思います」



隣に座るスーツの男がそう言った。

怜奈のことを少し見てから
平野に対して言葉を述べていく。