赤い愉楽

こんなに人を殺したくなったのは初めてだ。
ワタヌキにならなんのためらいもなく

心臓にナイフを突き立てることが出来るだろう。


「血に汚れた少女は穴に落ちて行ってしまいましたとさ…」


エミは一歩一歩奈落へと向かっていく。


「やめろ!やめてくれ!」


チューブを絞り出すように
僕は声を出すが


エミは歩くのをやめてくれない。