赤い愉楽

そうだ。



ワタヌキは解放する気もないくせに
エミと僕を再会させたんだ。



その後の別れを
より辛くするために。


傷口に塩を塗るために。


「ないよね?1億円なんてないよね?

ははは!

おい!奥の扉を開けるんだ」




僕たちがいる地下室の奥に
両開きの扉がある。



手下が開けると
そこには暗黒の世界が広がっていた。