赤い愉楽

「工藤君」



涙目のエミが僕の名前を呼ぶ。




良かった。
ワタヌキがエミを開放してくれて
本当に良かった。



縛られた僕の傍らに駆け寄った
エミは心配そうにしている。




「大丈夫?」




「ああ、大丈夫」




「私を助けに来たの?」




「そうだよ」




「私を心配して?」




「そうだ」




「危険な目に合うのが分かってて
助けに来てくれたの?」


「助けに来たよ。君が必要だから」