赤い愉楽

車を思い切り蹴った。


…足が痛くなっただけだった。



石を拾ってきてガラスを割ろうとした。



…結構車って頑丈にできているんだな。



とりあえずビクともしない。



そして手間取っている内に
鬼軍曹に羽交い絞めにされてしまった。



エンジン音が鳴り響き
走り去っていく車。



僕は車のテールランプを見送ることしかできなかった。