赤い愉楽

「あはははは!」


僕は大声を出して笑った。




その時。



その時なんだ。



後ろからあいつが声をかけてきたのは。


いかつい顔を精一杯歪めて
笑い顔を作ったつもりのおっさんが


僕の背後から声をかけてきたんだ。


「おまえ行くところがないのか?」




僕が振り向くとおっさんは笑ってジュースを
差し出してくる。