あれからお礼言ったものの... 自分の気持ちに気づいてしまったあたしは あまりうまく野上くんと話せないでいる。 そしてまだ 誰もあたしの気持ちをしらない。 そう。親友の澪でさえも。 「今日はいきなりだが転校生を紹介する。」 教室がざわつく。 あたしはなんとなく その転校生が誰なのか、 予想はついていた。 先生の合図とともに、 容姿端麗。成績優秀。スポーツ万能の彼が 扉を開けて入ってきた。