「はー、やっと落ち着いたよ。
いやー、びっくりした。」


ジュースを飲みながら、落ち着いてるきらり。


いや、びっくりしたのは私だから。


あれからしばらく笑いつづけたきらり。


笑いすぎて、なかなかしゃべる事が出来なかった。




「奈津美、いいお兄さんだよね。」


それが爆笑ネタ?


よくわかんない。


「昨日ね、お兄さんたちから電話もらったの。」




はっ?




「奈津美が泣いて帰ったって。」


「えっ。
竜兄、きらりから電話きたって、あれ?」


「違うよ。
私が電話もらったの。
電話したかったんだけど、怖くて電話できなかったんだ。
奈津美に嫌われたのかもって思って。」


「違う。
嫌ったりしない。」


「うん、お兄さんたち二人にも言われたよ、
「奈津美は嫌いにならない。」って。」


あれ?


二人って?


「竜兄と電話で話したんでしょう?」